
住宅建築 2009年06月号 木軸という技術を読む
■特集 木軸という技術を読む
木を組み上げるということは、日本の家にとってもっともスタンダードな架構だった。しかし木を扱う技術から離れ、また技術の新しい在り方も変わってきた今、いかに「木軸という技術」と向かい合えばいいのだろうか。本特集では住宅作例と地域の公共建築から、木軸の意味を再考する。
・伝統軸組構法を再解釈した「若杉活用軸組構法」
仁尾の家/六車誠二建築設計事務所
素材の本質と現実の狭間に立つ、若杉活用軸組構法 六車誠二
・技術の原風景 趙海光
・強く、優しく一室空間を包む架構
方形の家/三澤文子 MS建築設計事務所
・長手19mが宙へ持ち出す浮床
平屋のような家/設計+製作 建築巧房 高木正三郎
・3間角の田の字型をずらしながら 核となる空洞を生み出す
GEN/岸上勝彦+明建築工作舎
・床のレベル差が生み出す多様な空間を持つ住まい
檻橋の家/松本康弘建築工房
・蔵の移築再生 5寸角杉柱+貫+落し板壁
・蔵のギャラリー結花+増田邸
増田一眞+三浦保男
■地域の木で地域の建物をつくる
・金物を使わずに飫肥杉を組んだ屋根付き木橋
夢見橋/宮崎・油津
堀川運河に「夢見橋を かくっかい」小野寺康
地産地唱の村と構造 岡村仁・萩生田秀之
・木の学び舎を訪ねる
秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎と、能代の学校施設
秋田の木の学び舎づくり 安藤邦廣/秋田・能代
・国際教養大学宿舎・能代市立浅内小学校/設計チーム木
・能代市立東雲中学校・能代市立常盤小中学校/設計集団環協同組合
多摩産材モデルハウス 秋川木材協同組合の試み
多摩産材活用モデルをつくる 眞田大輔/東京・秋川
座談 多摩から発信する21世紀木造住宅のスタンダード
沖倉喜彦×中嶋博幸×坂本恵一×名和研二×眞田大輔
・手刻みプレカットか~山が立たされている岐路
・私のまちの近くで探す林産地リスト2009
・新連載 欧羅巴建築見聞記(p.4~13)
第1回 ユニテ・ダビタシオン
文 栗田仁 写真 宮本和義
・書評 鈴木明「Zenithal Light(Elias Torres)」
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:119
発行年:2009.06