
住宅建築 2020年12月号 みどりへのまなざし
「建築」と「緑」をテーマに、2組の建築家の活動を紹介。
植物園や公園施設などをはじめ、数多くの建築を設計した瀧光夫(2016年没)。各地には数多くの作品が残されており、地域の安らぎの場として親しまれている。今回の特集では、そのうち自邸を含む5つの作品を、瀧さんの膨大なスケッチや言葉と共に紹介。
愛知を拠点に活動する建築家の西口賢と岩間昭憲。地元の石を使い、庭と建築が一体となった空間が特徴的。古来から続いてきた、日本人の自然と共存する暮らしに目を向けながら、現代の技術を適材適所に取り入れ、職人の技を活かした住まいは、懐かしさと新しさを感じさせる。
■第1特集 みどりへのまなざし 瀧光夫の仕事
・建築と緑 瀧光夫
・建築と緑の融合、瀧建築の原点
「愛知県緑化センター」 瀧光夫 設計、中村一 造園
・都市にうるおいを与える緑のオープンスペース
「大阪府服部緑地都市緑化植物園 花と緑の相談所」
・生駒山系の豊かな自然環境を活かしたくつろぎの場
「シャープ労働組合レクリエーションセンター アイ・アイ・ランド」
・土地の記憶を受け継ぎ、新しい風景を創る
「古今伝授の里フィールドミュージアム」
・瀧光夫の言葉
・インタビュー
瀧光夫が目指した「みどり」の空間 宮城俊作・高砂正弘 松隈洋(聞き手)
・瀧光夫が求めたもの 緑と建築の対話的思考をめぐって 松隈洋
■第2特集 創造する緑 西口賢・岩間明憲の仕事
・仕事と合一する空間を目指して 西口賢
・自然・環境・人間が調和する環境 岩間明憲
・境界のない庭 西村直樹
・宇寿石の「大地」に欅の大黒柱が根差した住まい
「大地の家」 西口賢建築設計事務所
・洞窟のような「原始的空間」の住まい
「光洞の家」 西口賢建築設計事務所、岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲
・真壁工法の「透ける民家」
「寺部の家」 西口賢建築設計事務所、岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲
・自然の力を活かした現代の竪穴式住居
「薬師田の住居」 岩間明憲建築設計事務所/岩間明憲
・外でありながら内のような空間 竹原義二
■連載
・小さな町の可能性
・ゆっくりと息をするような建築
・水の原理から生まれるカタチ 「水」と「公共性」の親和
・INTERIOR -Brooklyn Eclectic Open Space-
・書評
『建築のことばを探す 多木浩二の建築写真』(建築の建築、2020年)長島明夫
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:135
発行年:2020.11