
住宅建築 2025年04月号 軽井沢の別荘文化
別荘地として知られる軽井沢。その町並みは異国情緒にあふれ、夏は涼しく快適で、古くから避暑地として栄えてきた。この地は別荘地としてどのように発展してきたのだろうか。特集前半では軽井沢で多くの建築を手がけ、近年注目の高まる「morinoie」の別荘建築を紹介する。後半では、軽井沢の別荘地としての歴史を振り返るとともに、現状を伝える。
特別記事では木組みや真壁、左官の技術など、日本独自に発達してきた伝統技術を活かしつつ、意匠・構造的な独創性や、現代の暮らしに合わせて心地よく暮らすことができる住宅を、現代の民家として紹介する。
■特集 軽井沢の別荘文化
・第1章
morinoie 森の日常を紡ぐ
都市と自然の狭間に行む―不動性と順応性― 福岡みほ
浅間山を望む庵
sumori-an Now and Then/福岡みほ
家族の記憶を繋ぐ大屋根
緑の轍に立つ森荘 Now and Then/福岡みほ
大きな自然に包まれる
九坪の櫻庵 Now and Then/福岡みほ
季節の表情を映しとる白
白の家 Now and Then/福岡みほ
・第2章
軽井沢別荘地の歩み
軽井沢開発と別荘建築 内田青蔵
W・M・ヴォーリズが遺した別荘建染としての原点
ヴォーリズ山荘 W・M・ヴォーリズ
倹約と同胞愛の精神を宿す山荘建築
亜武巣山荘 W・M・ヴォーリズ
軽井沢を避暑地に変えたものは何か 花里俊廣
・第3章
軽井沢のこれから
レポート 軽井沢の森と文化を育む住まいづくり
軽井沢の山荘(吉村別荘) 吉村順三
私の大好きな軽井沢 古村隆子
■特別記事
・現代の民家を考える
・大径木がつくる健やかな住まい
土絵と本の家 Ms建築設計事務所/三澤文子
・世代循環を促す農的民家づくり
農縁坐暮 瀬野和広+設計アトリエ/瀬野和広
・地下室をそなえた現代の民家
西中瀬の家 扇建築工房/佐籐友也
本棟造り2棟が建ち並ぷ長野の伝統的民家
本棟の家 降幡廣信建築設計事務所/降幡廣信
■シリーズ
研究室からフィールドヘ 第50回
大崎上島町リノベーションプロジェクト 広島大学 角倉英明・石垣文研究室
■連載
・次代の建築家 第18回
湯河原の擁壁
Strings Architecture/齋藤弦+湖雲山/酒井禅道
・和の世界の空間探求 第4回
若者の和のイメージ 服部岑生、亀井靖子
・INTERIOR -Art of Presence- 第38回
Asher House MIKI TAKASHIMA
・手描き図面に込めた想い 第22回
鬼頭梓の建築 その4 山口県立山口図書館 山口県立美術館 松隈洋
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:152
発行年:2025.03