ビザンティン建築の謎 世界遺産に潜む都市防衛機能
ビザンティン建築は西洋と東洋の文化が交差する建築の歴史上でも稀にみる貴重な遺産。本書ではその建築群を写真による美しさだけではなく、メカニズムとして解明し、そこに潜む古代建築の謎、世界遺産に潜む都市防衛機能について紹介したもの。
■目次
・1章 ガラタ塔から
ガラタ塔からガラタ地区の防壁を発見する
知れず佇むガラタ地区を守った防壁を見る
外国人が多数居住したガラタにラテン系キリスト教会がある
ほか
・2章 帝国の大通りメセーを歩く
黄金門へ向かって
円柱や大理石が散乱する、テオドシオス帝の記念広場
友愛と名づけられた広場から奪われた四帝統治の像 ほか
・3章 聖ソフィア聖堂とその周辺
聖ソフィア大聖堂の威容
ビザンティン帝国の聖像モザイク、ガラス工芸とパイプオルガンの生産
ビザンティン文化の華、聖画イコンと聖堂の扉の生産 ほか
・4章 大水道橋を抜けた
ビザンティン教会の美しさ
そそり立つ水道橋の威容
廃墟となった初期ビザンティンの教会堂と円柱、大浴場跡など
・5章 帝国の霊廟教会からマルマラ海、そして大防壁へ
征服者のモスク
円筒ドームが美しい教会堂
巨大な野外貯水槽の発見と人知れずたたずむ小さな修道院 ほか
・6章 コーラ教会の辺り
北面の城門アドリアノープルと堀にかかる橋の痕跡
市内第一に作られた屋外貯水槽アエティウスとビザンティン教会
イコン破壊運動後に復興した美しいモザイクを持つ教会 ほか
・7章 ブラケルナイ宮殿から金角湾岸に沿って
アドリアノープル門から大防壁の内側を歩く
エーリ門とブラケルナイ城壁の美しさ
金角湾防鎖の突破とブラケルナイ防壁への攻撃 ほか
・8章 ビザンティン防鎖の謎
ガラタ城に繋がれた防鎖はアラブの艦隊を退けた
巨大な鎖は金角湾の入り口を閉鎖していた
ガラタ城から伸びた鎖は首都のどこに繋がれていたのか? ほか
著者:武野純一
出版社:日刊工業新聞社
サイズ:2013.09
ページ数:324
発行年:2013.09
