
孤立する都市、つながる街
かつて「自由」の象徴だった都市生活では、コミュニティの希薄化が進み、住民は孤立し、精神的・物理的に追い込まれている人々の問題、「玄関の中で起きている問題」が見えにくくなっている。本書は、研究者、地方行政担当者、地域活動の専門家たちが自らの活動で得た経験・エピソードを豊富に紹介しながら、地域の人々が支え合い、街の価値を上げるための方策を多方面から解説。
■目次
はじめに 生きづらい都市への挑戦
第I部 「孤立する都市」で何ができるのか
・一瞬で滑り落ちる若者たち 切れ目ない支援を目指す
・孤独な都市の子育てと群れられない子ども まちで子どもが育つための取り組み
・SOSが出せない無縁コミュニティ 地域共生社会への挑戦
第II部 「つながり」を創出するために、何を考えるのか
・閉じて固まった地域を開く 創発するコミュニティによる郊外の継承
・当事者意識が薄い人々を変えられるか 持続可能な経済圏を生み出すには
・複雑で不確実な地域課題に挑む 共創と未来社会デザイン
・公共の再構築を実現するには 国が進めるべき3つの政策
終章 つながるまちへ 社会創造資本が都市を変える
著者:保井美樹、全労済協会「つながり暮らし研究会」
出版社:日本経済新聞出版社
サイズ:四六
ページ数:253
発行年:2019.10