業界が一変する BIM 建設革命
今、建設業界が抱える難題を解くカギが「なぜBIM(ビルディング・インフォメーション・モデル)なのか」。本書は、3次元設計に関わってきた著者の経験を元に、BIMが描く今後のビジネス界のシナリオを、広く建築ビジネスに何らかの関わりをもつ方々のために取りまとめた入門書である。BIMとは、設計から建設、そして管理のプロセスまでの効率化や合理化をめざすための画期的な仕組みである。
目次
・はじめに
■BIMショック
・日本での3次元CADの動き
・BIMとの衝撃的な出会い
・変貌するアメリカの建築ビジネス
・日本の建築ビジネスをどう救うか
■序章 日本の建築ビジネスの問題点
・耐震強度偽装問題と設計・審査・施工のミス
・ミスを生む原因は何か
・プロジェクトの長期化と遅延の問題
・クライアントに不透明なコストとプライス
・崩壊するゼネコンへの信頼
・構造的低収益性の原因はどこにあるか
■第1章 3次元化する建築ビジネス
・2次元の限界と3次元の可能性
・3次元の総合図による建設シュミレーション
・クライアント・設計者・施工者の相互関係の変革
・BIMの登場
■第2章 BIM化の背景と導入のメリット
・自動車業界に見る3次元設計から生産に至る変革
・建築ビジネス界における情報化
・そしてBIMへ
■第3章 BIMの定義と運用プロセス
・クライアント・設計者・施工者の新しい関係
・BIMの定義とは
・建設する前に「建築物」を作る BIMの特徴
・見えると物事は簡単になる BIMの可能性
■第4章 なぜ世界でBIMが必要とされているか
・進化する建設業界の枠組み
・建築ビジネスが直面する問題
・日本の建築ビジネスにおけるIT化の状況
■第5章 BIMが先導する世界の状況
・アメリカのBIM状況
・BIMで使われている主要ソフトウェア
・ヨーロッパのBIM状況
・アジアのBIM状況
■第6章 BIMで生まれ変わる日本の建築ビジネス
・BIMは日本の建築ビジネスの何を変えるのか?
・BIMによって登場する新しい職能
・日本のIT化の推進母体と企業のチャレンジ
■終章 改革する建築ビジネスの世界
・BIMが描く建築ビジネス改革のシナリオ
・おわりに BIMへの期待と5つの要望
BIMが本格的にやってきた
BIMに関する情報源
BIMの今後への期待
著者:山梨知彦
出版社:日本実業出版社
サイズ:A5
ページ数:253
発行年:2009.02
