窓を開けなくなった日本人 住まい方の変化60年
日本人は夕涼みをいつからしなくなったのか。日本の住まいに縁側を見かけなくなったのはなぜなのか。日本人が何気なく変えてきてしまった住まいと生活のしかたを振り返り、自然を享受する新しい住まいと住生活のかたちを提案する。
■目次
・はじめに
・第1章 サザエさんとブロンディの住生活-日本人の住生活の特徴はどこにあるのか
1 サザエさんとブロンディの家はどこが違う?
2 上床のユニークな日本人の生活
3 和洋の暮らしの不思議な逆転現象
(コラム) 世界の起居様式をめぐる「五つの型」
・第2章 激変した戦後住宅の60年-住生活を変えたモノの正体
1 新建材が変えた戦後住宅と暮らし
2 モノに占領された戦後住宅
3 家財と設備が変えた家の機能
・第3章 窓を開けなくなった日本人-起居動作の変化とその問題点
1 生活のディテールを見る目-谷崎潤一郎に倣って
2 「夕涼み」をしなくなった日本人
3 「修羅場の部屋」と住宅の機能
4 「通り土間」を忘れた日本人
5 玄関に始まった「ビルドイン現象」
6 床の使い方を迷い始めた日本人
7 窓を開けなくなった日本人
8 集合住宅に「縁側」は無理なのか
9 ダイニングキッチンに戸惑う主婦
10 ユニバーサルデザインと台所のいろいろ
11 履物が少なくなった日本人
12 ホテルで戸惑う五つの事
・第4章 これからのライフスタイルと住空間-住宅と住宅に関する九つの提案
1 住宅地に関する三つの提案
2 住生活のためのゾーニング
3 ライフステージと設備
4 「動かない生活」から「動く生活」へ
・あとがき
・たあとる通信
著者:渡辺光雄
出版社:農文協
サイズ:B5変
ページ数:166
発行年:2008.11
