
洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生
河川工学の泰斗が、日本人の伝統的な自然観に迫りつつ、今日頻発する水害の実態と今後の治水のあり方について論じ、ローカルな自然に根ざした自然観の再生と川との共生を展望する。大熊河川工学集大成の書。
■目次
I. 私は川と自然をどう見てきたのか
第1章 日本人の伝統的自然観・災害観とは
第2章 近代化のなかで失われた伝統的自然観
第3章 小出博の災害観と技術の三段階
II. 水害の現在と治水のあり方
第4章 近年の水害と現代治水の到達点
第5章 究極の治水体系は400年前にある 堤防の越流のさせ方で被害は変わる
第6章 今後の治水のあり方 越流しても破堤しにくい堤防に
III. 新潟から考える川と自然の未来
第7章 民衆の自然観の復活に向けて 自然への感性と知性をみがく
第8章 自然と共生する都市の復活について 新潟市の「ラムサール条約湿地都市認証」
著者:大熊孝
出版社:農文協プロダクション
サイズ:A5変
ページ数:284
発行年:2020.05