戦争と万博
戦前に計画された紀元2600年博と1970年の大阪万博EXPO 70を結ぶ、都市計画家、建築家、そして前衛芸術家たちの、終わりなき「未来」への夢の連鎖のなかに「環境」の起源をたどるタイムトラベル的長編芸術評論。
■目次
・第1章「爆心地」の建築-浅田孝と「環境」の起源
戦争と「こどもの国」/焼け跡から「環境」へ、「環境」から未来へ/原爆時代と建築/「列島改造」と「日本沈没」
・第2章 1970年、大阪・千里丘陵
人類の進歩と調和/「未来」の矛盾、「世界」の矛盾/未来と夢の廃虚/フジタと太郎
・第3章 「実験」から「環境」へ-万博芸術の時代
空間から環境へ-エンバイラメントの会/実験工房からインターメディアへ/巨大なトータル・シアター
・第4章 ネオ・ダダとメタボリズム-暗さと明るさの反転
奇矯な明るさ/前衛の突然変異/ふたりの境界人-粟津潔と磯崎新
・第5章 戦争・万博・ハルマゲドン
廃墟となった未来都市-電子的迷宮/紀元2600年の万国博覧会/ハルマゲドン・チルドレン
・第6章 そこにはいつも「石」があった
月からの石と投げられた石/穴を掘る-「位相―大地」/石を置く-石子順造と李禹煥/石を売る-「無能の人」/石の時代-環境と芸術
・第7章 ダダカンと「目玉の男」
1970年4月27日へのタイムスリップ/ダダイスト糸井貫二/震災というダダイスム/都市衛生を駆け抜ける裸体
・第8章 万博と戦争
映画人・甘粕正彦/バーチャル・シティとしての満洲国=大阪万博/「環境」の起源/「環境開発論」と「日本列島改造論」/曲がりくねったら、それは芸術だ
・核の時代-「あとがき」にかえて
著者:椹木野衣
出版社:美術出版社
サイズ:四六
ページ数:349
発行年:2005.02
