循環型未来都市 サスティナブルシティ
二〇〇五年、愛知で日本国際博覧会が開催され、その愛知万博会期中の六月に、次世代建築家のための国際フォーラム・IFYA名古屋2005が開催されました。テーマは、「循環型未来都市」で、国内外から集まった約四十名の建築家が十日間にわたり、課題地の計画案を練り、最終日に、公開審査で優劣を競うというワークショップが行なわれました。このとき、審査員の海外招聘建築家と日本を代表する建築家の十一名が講師となり、フォーラムやセミナーが多数実施されました。本著は、その講演内容を収録したものです。次世代建築家のための講義であり、メッセージ性の高い内容です。建築をめざす若い人たちに、読んでいただきたいと思います。また、巻末には、「IFYA名古屋2005」のワークショップ作品やプレワークショップの結果報告を掲載しています。
■目次
・はじめに
・講演 アジアにおける循環型未来都市を求めて ゲオルギ・ストイロフ
・公開セミナー
菊竹清訓 二十一世紀の都市デザイン/長谷川逸子 水辺のまちづくり-新潟パフォーミングアーツセンター-/ヤン・ホーホスタット 循環型社会とコンパクトシティ/原田鎮郎 二〇〇五年日本国際博覧会の計画/内藤廣 環境に配慮した都市
・市民フォーラム サスティナブルな都市再生
古谷誠章 「サスティナブルな都市再生」への問題提議/グレース・ファン バンクーバーのコール・ハーバー・プロジェクトについて/チャン・ユンホー マイクロ・アーバニズムについて/クリストフ・インガルデン 技術と建築学を越えた建築を通して/伊東豊雄 「スパイラルの冒険」
・おわりに
・付録
IFYA NAGOYA 2005記録/英文サマリー/あとがき/IFYA NAGOYA 2005開催概要/ワークショップ作品発表
著者:菊竹清訓
出版社:美術出版社
サイズ:A5
ページ数:167
発行年:2006.03
