
様式とかたちから建築を考える
様式名で分類するだけでは、建築を十分に楽しめない。様式とは何かを理解し、かたちが語るメッセージを読みとく。日本近代の様式建築と西洋の歴史建築を接続し、豊富な図版で詳説。
■目次
・言語化して初めて見ることが可能になる 五十嵐太郎
1 観察編 日本近代の様式建築をひもとく~横浜を中心に
シークエンスの中で読む古典主義建築のデザイン
日本銀行本店本館
序列のあるデザイン要素
旧横浜正金銀行本店本館(神奈川県立歴史博物館)
引用されたイメージを読む
旧英国総領事館(横浜開港資料館旧館)
2つのイオニア
旧三井銀行横浜支店(三井住友銀行横浜支店)
旧露亜銀行横浜支店(ラ・バンク・ド・ロア)
日本のマニエリスム
旧安田銀行横浜支店(旧富士銀行横浜支店、東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校舎)
インターミッション=日本橋の装飾
2 様式論 建築を思考するフレームワーク
擬洋風を考える[開智学校]
時間を操作する複製建築[三菱一号館]
ポストモダンと西洋の様式
様式における日本的なもの
3 歴史編 西洋の古典主義と装飾
古典主義とゴシック~ギリシア・ローマから中世へ
反復する古典~ルネサンスから新古典主義まで
装飾の排除から復権へ
4 図解編 柱頭の解説
日本近代の柱頭の表現
古典主義建築のオーダー
・おわりに 人間の目は知っているものしか見ない 菅野裕子
著者:五十嵐太郎、菅野裕子
出版社:平凡社
サイズ:四六
ページ数:312
発行年:2022.06