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聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築

セール価格 1,870円(税込)

大きくて見通しのよい居室、大パノラマが満喫できる縁側――。

近年、天皇・皇后両陛下が訪問されたことで話題となった理想の住宅。

各室の細部まで初公開づくしの公式ガイドブック。

昭和の初め、「実験住宅」と称した家を何棟も建て、住み心地を検証し続けた建築家・藤井厚二。「聴竹居(ちょうちくきょ)」は1928年(昭和3)、藤井が自邸として京都・大山崎の地に建てた最後の作品である。日本の気候風土、和洋を融合させた空間構成は絶妙で、日本の住宅の理想形を実現した建築と認められるが、長らく知る人ぞ知る存在であった。本書はその全貌を克明に紹介、加えて八木邸など藤井が残した他の建築も網羅的に追う。

■目次

・聴竹居の四季

・日本人の理想の住宅を追い続けた建築家・藤井厚二と「聴竹居」

 条件

  気流/軒と庇/屋根/平屋/調和/窓

 一屋一室

  居室/食事室/読書室/縁側

 客室と床の間

  客室と床の間/調理室(台所)/和紙と障子

 閑室と下閑室

  閑室/下閑室(茶室)

・N邸茶室

にじり口/客座の窓/床の間/点前座/網代天井/水屋

・藤井が手掛けた注文住宅「八木邸」

 居間/食事室/調理室

・藤井デザインの家具

 椅子/テーブル/暖房器具

 室内を飾る藤井デザイン/「聴竹居」のディテール

・室内に調和をもたらす藤焼

 花器/茶碗・菓子鉢・日常雑器/香合・皿・置物

・藤井厚二の生涯

「後山山荘」(福山市鞆町)/「喜多邸」(京都・北白川)

・参考 『日本の住宅』各論概説

・「聴竹居」「八木邸」「後山山荘」見学案内

・藤井厚二 年譜

・寄稿

「洋服を着た日本趣味」熊倉功夫

「茶室を設計した建築家・藤井厚二」「酒徳という大工」矢ケ崎善太郎

「母から聞いた祖父の思い出」小西伸一

著者:松隈章

出版社:平凡社

サイズ:B5変

ページ数:144

発行年:2015.04