ミシマからオウムへ 三島由紀夫と近代
1970年「三島由紀夫割腹自殺事件」、1995年「オウム真理教サリン事件」。戦後50節目、25年周期でおきた二つの大事件をとおして、日本の近現代史、日本人の「心性」を検証する。その際、近代化に深く関わる空間と時間を「象徴的な空間」「神話的な時間」と措定し、それぞれに「バルコニー」という建築と「転生」というシステムをあてはめる。では、この二つの基軸が交錯するところに、一体、何が浮かびあがってくるのだろうか。建築評論家飯島洋一の異色の書き下ろし。
著者:飯島洋一
出版社:平凡社
サイズ:四六変
ページ数:354
発行年:1998.06
