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新装版 日本建築の歴史的評価とその保存

セール価格 18,700円(税込)

『日本建築の歴史的評価とその保存』(2020年2月刊行)の新装版。

経済優先の現代社会においては、一面的かつ短絡的な価値判断により、多様な価値を有する歴史的建造物の意義が見失われ、破壊や場当たり的な改変がなされている。歴史的建造物をどのように調査するのか、調査した建造物の特質をどのように読み取るのか、その特質を踏まえてどのように保存を行ってゆくべきなのか、その保存のための制度の課題は何か。長年にわたり調査・研究・保存に携わってきた知見より、歴史的建造物を保存し将来に伝えて行くための考え方と、その具体的な事例を提示する。

■目次

序 歴史的建造物の調査・研究と保存

第一部 建築遺構の歴史的評価

第一章 文化財保護の課題

第二章 歴史的建造物の調査・評価・保存

第三章 文化財建造物保存の実態と歴史研究―寺社建築を中心に―

第二部 近世寺社建築を読む―調査方法と近世建築の特質―

第一章 寺社建築の調査方法

第二章 法隆寺の棟札と棟木銘

第三章 近世寺社建築における十八世紀―時代の特性について―

第四章 仏堂の近世的特質―百済寺本堂を中心として―

第五章 近世の寺院建築の特質

第六章 真宗寺院本堂の宗派的特質と地域性

第三部 地域における近世寺社建築の特質

第一章 近江の寺院建築の特質

第二章 紀州の寺社建築

第三章 播磨の仏堂と多宝塔―黒田庄町の荘厳寺本堂と多宝塔を中心に―

第四章 島根県下の神社拝殿小考―城上神社・佐毘売山神社の拝殿をめぐって―

第五章 讃岐の寺社建築

第四部 民家の技法と特質

第一章 朽木谷の民家形式

第二章 茅葺屋根の小屋構造―神戸市西区・北区の農家を対象として―

第五部 工匠と建築

第一章 近江の大工

第二章 丹波・播磨・但馬・摂津の大工と建築

第三章 近代の寺社建築と工匠

第六部 発掘遺構の復原的考察

第一章 発掘遺構・建築遺構と復原

第二章 先史・古代の建築技術

第三章 先史・古代建築遺構の復原的考察

第四章 発掘遺構からみた中世仏堂

第五章 湯屋の復原

第七部 文化財建造物の保存修理の理念と方法

第一章 保存修理の理念

第二章 復原的修理の課題

第三章 保存修理の技術

第八部 震災と文化財

第一章 災害と文化財

第二章 初期の耐震対策の一例

著者:山岸常人

出版社:勉誠社

サイズ:B5

ページ数:672

発行年:2024.08