
古建築調査ハンドブック
私たちの身のまわりには多数の古建築がある。過去に建てられた建物は、歴史的・文化的に価値があるだけでなく、我々の生活環境を形成する重要な要素として存在している。古い建物を文化財として保存してゆくにせよ、改修して使い続けるにせよ、その建物の歴史的・文化的な価値を認識しておくことは不可欠である。それでは、そのための調査はどのように行うのか。寺社・民家など、古建築の歴史的・文化的価値や特質を調査する際の、調査項目・方法の要点を簡潔に解説する。
■目次
1 古建築調査の目的・手順・内容
1-1 調査の目的・手順
1-2 調査の内容
COLUMN 1 調査に必要な道具・服装
2 現地調査1―調査票・実測図の作成と写真撮影
2-1 調査の前に
2-2 調査票の作成
COLUMN 2 建設年代の判定と編年指標
2-3 実測図の作成
COLUMN 3 寸法の測りかた図面の浄書の工夫
COLUMN 4 寸法の測り方
2-4 写真の撮影
COLUMN 5 寺社で必要な写真
3 現地調査 2 ―棟札・史料の調査
3-1 棟札
3-2 金石文・墨書
3-3 文献史料
COLUMN 6 現地調査後の史料調査―報告書作成にむけての準備
4 調査報告書の作成
4-1 報告書作成の意義
4-2 報告書に何を書くか
COLUMN 7 報告書の構成
著者:山岸常人、岸泰子、登谷伸宏
出版社:勉誠出版
サイズ:A5
ページ数:38
発行年:2021.08