ものと人間の文化史 112 屋根 檜皮葺と柿葺
屋根葺師10代、数少ない文化財保存技術者の一人である著者が、自らの体験と職人の本懐を語り、素材の採取から葺き方まで、連綿として受け継がれてきた手わざを体系的に描きつつ伝統技術の保存と継承の重要性を訴える。
■目次
・職人の本懐 まえがきにかえて
・第1章 屋根の歴史
屋根の文化史序説/崇福寺跡から見えてくるもの/檜皮葺と柿葺の歴史
・第2章 材料と職人の系譜
材料の歴史/職人の系譜
・第3章 生産の技術
檜皮採取/柿板を作る/竹釘を作る/檜皮を拵える/道具と関連職について
・第4章 屋根を葺くということ
実用と造形美/軒付の仕組み/平葺の仕組み/屋根構造を読み解く
・参考文献一覧
・あとがき
著者:原田多加司
出版社:法政大学出版局
サイズ:四六
ページ数:332
発行年:2003.05
