水都学 I 水都ヴェネツィアの再考察
水と都市と人びとのかかわりや、その全体的なありようは地域や国によって多種多様であり、それぞれ固有の長い歴史をもっている。これまで水都や水辺空間については、歴史学、建築学、人類学、社会学、環境工学などの分野でも個別具体的な研究が数多く蓄積されてきた。本書は、それらの学問領域の垣根を越えて国際比較するための新しいアプローチ、「水都学」を提唱する。
■目次
論文
・ヴェネツィア 都市の建設過程と真水の確保
ジョルジョ・ジャニギアン/パオラ・パヴァニーニ
・東京に映し出されたヴェネツィアのイメージ 陣内秀信
・一五世紀末ヤコポ・デ・バルバリによる鳥瞰図 樋渡彩
研究動向
・水都ヴェネツィア研究史 樋渡彩
□ラウンドテーブル 水都学とは
巻頭論文
・「水都学」をめざして 陣内秀信
・〈討論〉水都学とは 陣内秀信・伊藤毅・高村雅彦・出口清孝・宮下清栄・石神隆
□水都を読む
論文
・新潟の都市形成に河川の活動が与えた影響 水田恒
研究報告
・モロッコ・オアシス都市のフィールド調査 出口清孝
研究ノート
・深川における漁師町の形成と変容 西岡郁乃
・Slowater City という都市ヴィジョン 二○五○年水の都市・東京を描く 根岸博之
著者:陣内秀信、高村雅彦
出版社:法政大学出版局
サイズ:A5
ページ数:302
発行年:2013.03
