建築紛争ハンドブック
建築関係の紛争が増加している昨今、建築紛争事件の審理にあたっては、事件の当事者は建築基準法をはじめとする関係法令、構造計算基準、建築工事標準仕様書等の技術基・規準が判断の拠り所とされている。これらは主に建設時のプロセスを意識して作成されたものであり、工事途中あるいは竣工後の瑕疵などの判断基準を意識して作られていない。本書は、建築紛争でしばしば争点となる事項についての法的諸問題、特に契約事項をはじめとして建築技術と密接に関係している問題を中心に、関係する基・規準や仕様書などの制定された経緯や根拠、技術的解釈を明らかにするものである。さらに建築紛争裁判判例を多数紹介し、争点・鑑定内容を紹介するとともに法的判断の結果をわかりやすくまとめている。法曹会の弁護士や裁判官などの直接の関係者をはじめ、建設業、設計事務所および官公庁の建築関係者、さらには一般の不動産の所有者や各会社の営繕の方々など、紛争問題に関わる方々にとって必携の書。
著者:日本建築学会
出版社:丸善
サイズ:B5
ページ数:640
発行年:2003.11
