アルゴリズミック・デザイン実行系 建築・都市設計の方法と理論
アルゴリズミック・デザインの国際的な第一人者である著者が、誰でもアルゴリズミック・デザインを「実際に動かしてみる」ことができるようにと記した、新しいタイプの本。ここで取り上げているプログラムの多くは、ウエブサイトからダウンロードして、本書の解説に従って、PC上で動かすことができる。
本書はプログラムの技術書には留まらず、その背景や思想についての考察を展開し、全体として、読者の今後の自発的なデザインの、契機となることを意図した構成としている。
■UNIT 1 実行編
・簡単プログラム
「constellation」/点群からパターンを見つける
「tree」/線のパターンをつくる
「pillars」/簡単構造プログラム
「dinner table」/好き嫌いの配列プログラム
「particle flow」/Kazanami 波と粒子
「Lissajous」/数式から生まれるかたち
・「誘導都市」その1
「太陽神の都市」/SUNGOD CITY シリーズ
「視線の都市」/PRVACITY シリーズ
・プログラムのつくりかた
プログラムって何/Processingを使おう
GHを動かしてみよう
・「誘導都市」その2
「新・発生街区の都市」/neo Generated City Bloods
「neON DEMAND CITY」/「形力」KeiRiki シリーズ
デザイン×構造→建築
■Unit 2 理論編
・設計は 何のために するのか
設計には かなえるべき条件がある
しかし数値化できない 条件がある
数値化できない条件と 満たせない条件を どうやってかなえるのか
・世界は「設計」されている
環境選択としての・樹/木生物のデザイン
因果律としての、雲/物理のデザイン
経路依存としての、都市/無意識のデザイン
デザインに 理由はあるか/科学としてのデザイン
・世界を設計する 6つの方法
インテュイションデザイン/ペンさえあればデザインはできる
スライダーデザイン/つまみを動かして、デザインする
シミュレーションデザイン/見える化すれば、デザインしやすい
ほか
・「柔らかい科学」としての設計
昔からずっとこうしていたのか 建築家以前のデザイン
折りたたまれ 伸び縮みする、時空間 いま、そこにない、秩序
重力がなければ 仮想世界のデザイン
ほか
著者:渡辺誠
出版社:丸善
サイズ:A5
ページ数:168
発行年:2012.11
