
日本都市史・建築史事典
日本における都市と建築の歴史それぞれを一体として語り、集成した事典。図説や年表などを切り口とした建築史あるいは都市史をそれぞれ単独に解説した優れた書籍はさまざまあるが、都市(集落や町並み、城下町といった日本の多様な建築および人の集まり方を含めて)と建築の歴史を一体として扱い総覧できる書籍はほとんどないのが現状。本来、都市と建築は不可分なものであり、互いが関係しあって全体が形づくられているはずである。本書はこれらの基礎的な事項や歴史的流れについて、斯界の第一級の専門家が最新の知見をもとにして体系的に整理して論じ、現代の都市・建築が抱える諸問題に対して確かな視座を得るための手がかりを提供することを目的としている。
■目次
第1章 古代(北村優季、山岸常人)
第2章 中世(山岸常人、高橋慎一朗)
第3章 近世(伊藤毅、岩淵令治、岩本馨)
第4章 近代(中川理、石田潤一郎)
第5章 現代(青井哲人)
第6章 都市計画史とまちづくり(中島直人)
第7章 都市民俗学(岩本通弥)
第8章 土木史(北河大次郎)
第9章 歴史地理学(藤田裕嗣)
第10章 考古学(谷川章雄)
付録 日本建築の基礎知識(山岸常人)
付録 近代洋風建築の基礎知識(石田潤一郎)
著者:都市史学会
出版社:丸善出版
サイズ:B5
ページ数:688
発行年:2018.11