
思想家と建築 デリダ
ポスト構造主義の代表的哲学者ジャック・デリダ(1930-2004、フランス)が提唱した概念「デコンストラクティヴィズム」という言葉自体は建築分野でもなじみ深い。しかし、建築形体や建築スタイルとしてのデコンストラクティヴィズムは何となく理解しているつもりでも、その思想自体はどのようなものであったのか理解できていない者も多い。
本書は単なる「デリダ論」ではなく、そもそもがどのような思想で、どのように建築家に受け入れられ、デザインとして昇華されていったのかを、実作品や建築家の名を挙げながらわかりやすく解説している。
■目次
第1章 建築についての思考
第2章 言語と建築
第3章 間テクスト性とメタファー
第4章 デリダと建築
第5章 異他なる空間
第6章 デリダとラディカルな実践
さらにデリダを探求したい読者のために
著者:リチャード・コイン、松井健太
出版社:丸善
サイズ:四六
ページ数:202
発行年:2019.12