安心・安全から考える建築企画入門 みんなが集まる場所づくり
「安全・安心」を起点とした建築リテラシーをみんなで考える
本書は、建築を発注する立場にある人々と、建築をつくる人々がともに持つべき「建築リテラシー」をわかりやすく解説する入門書です。
・建築企画とは、建築主の頭の中にある抽象的なイメージを、専門家と対話を重ねながら現実の建築空間へと翻訳していくプロセスであり、その核心には「主体間のコミュニケーション」があります。
・災害や火災に備える減災の原理や建築基準法の理解といった実務的な知識から、文化と安全を両立させるための歴史的な工夫まで幅広く取り上げ、建築を人と命を守る場として捉え直します。
・住宅から空港まで多様な事例を通じて、環境に配慮した建築企画や、社会の成熟に伴って変わり続ける「アメニティ」の在り方を提示し、最後には地域コミュニティとの関わりの中で安心が育まれていくことを説きます。
単なる「安全のマニュアル」ではなく、建築を社会や環境との関係性の中で考え直すことで、未来に向けた建築の姿を描き出す一冊です。
■目次
発刊に寄せて 伊藤明子
はじめに――初めて建築を注文する方へ 増渕昌利
序章 主体間関係のコミュニケーション
注力すべき建築企画の重要な視点 野澤英希
ちのかたち――知識をかたちにする方法論 藤村龍至
建築企画の作成のポイントと実現に向けたチーム 所千夏
1 章 人をまもる建築をつくる
減災に向き合う建築企画の原理 室崎益輝
安心な敷地を選ぶ 上田正人
いかに建築基準法への適合状態を維持するか 平山英
地震に強い住まいをつくろう 山浦晋弘
火災と煙から命を守る智恵 原田和典
現代建築に息づく災害文化 吉村英祐
「 安全」と「文化」とのAufheben 髙田光雄
2 章 人と環境にやさしいアメニティ建築をつくる
人にやさしい建築の夢をカタチに 田中直人
心地よさと省エネルギーの両立 辻充孝
脱炭素社会への建築企画の要件 鈴木大隆
TODで安心・快適空間をつくる 上田正人
有効利用の視点からみた建築の寿命と建築主の安心 高井宏之
廃校を活用した人口縮減時代のまちづくり 野澤英希
3 章 住まいや建築を地域コミュニティで支える
さまざまなかたちの住まいがあるという安心・安全をつくる 阪田弘一
まちなかコモンズ 松村淳
戸 建住宅の管理段階における建築企画とそのパートナー 伊丹絵美子
マンションは、本当に安心で安全な住まいなのか 生川慶一郎
補論 「 安全学」を踏まえた建築企画を 髙田光雄
引用・参考文献
索引
著者:日本建築学会
出版社:丸善出版
サイズ:A5
ページ数:184
発行年:2025.12
