アイ・ウェイウェイは語る
「もし芸術家たちが社会の良心を裏切ったら、人間であることの根本原則を裏切ったら、いったい芸術はどこに立っていられるんだい?」
ハンス・ウルリッヒ・オブリストが何年にもわたって実現した、この連続インタビューで語られるのは、陶芸、ブログ、自然、哲学などのテーマ、そして作品を養ってきた無数の影響にまでおよぶ、彼のアート人生の諸相である。さらに、父親と、父が追放された地で送った子供時代について、そして今日の中国政府への批判も、率直に語られている。
これらの驚くべき対話は、アイ・ウェイウェイの思想と仕事の並はずれた複雑さにたいする、比類なき洞察をもたらしてくれるだけではない。個人にとって政治的、芸術的自由がいかに必要か、改めて気付かせてくれるための必読書。
■目次
・まえがき(ハンス・ウルリッヒ・オブリスト)
・デジタル建築-アナログ建築
・持続可能性-ポスト=オリンピック・インタビュー
・アイ・ウェイウェイの多面性
・レトロススペクティヴ
・マッピング
・Acknowledgements
・訳者付記
・「アイ・ウェイウェイは語る」に寄せて(坪内祐三)
著者:ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、坪内祐三、尾方邦雄
出版社:みすず書房
サイズ:四六
ページ数:197
発行年:2011.11
