アーツ・アンド・クラフツ運動
クラフツマンシップをいかに回復するか。実用品にいかに美的要素を盛り込むか。ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスの影響下に19世紀末のイギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など世界各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動、「アーツ・アンド・クラフツ」。本書はその全史を一望する古典的名著であり、「必読の基本文献」である。図版多数収録。
■目次
・序論
1 源流
ピュージン/一八三五年の委員会
ヘンリー・コールとサマリー商会の事業/大博覧会
2 ラスキンの「新しい道」
労働者の真の機能/社会問題への関与/セント・ジョージのギルド
3 理論から実践へ ウィリアム・モリス
ラファエル前派とデザイン/モリス商会の結成/デザインのプロセスの定義
芸術の民主主義/ケルムスコット・プレス
4 ギルドとそのデザイナーたち
マクマードウとセンチュリー・ギルド/アート・ワーカーズ・ギルド
アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会/ウォルター・クレイン
5 ギルドのデザイナーたちと産業
陶磁器/家具/ガラスとテキスタイル/銀細工と金属細工
「芸術振興と芸術の産業への応用のための全国協会」
6 アシュビーと機械の工芸
チッピング・カムデンでのギルド・オヴ・ハンディクラフト
フランク・ロイド・ライト
7 効率的な様式にむけて
レサビーとセントラル・スクール/ヨーロッパの解釈
8 統合か、失墜か
著者:ジリアン・ネイラー、川端康雄、菅靖子
出版社:みすず書房
サイズ:A5
ページ数:340
発行年:2013.06
