
ゲリラ建築 謝英俊、四川大地震の被災地で家を建てる
2008年に中国四川省北部で発生した四川大地震の被災地での住宅再建に参加した台北出身の若者が、台湾の建築家・謝英俊の実験的建築とその周辺をパノラマ的に描いた民族誌的ドキュメンタリー。
四川大地震被災地での住宅再建では、自力で家を建てる伝統を保つ少数民族と「協働セルフビルド」とが調和を見せる一方で、文化や政治・経済の違いに端を発する様々な困難にも直面する。その実際を率直な筆致で描き、理論と実践経験との両面から謝の思想と方法に迫る。阮慶岳(建築評論家)、陳界仁(現代芸術家)推薦。市川紘司解説。
■目次
・序 ある山あいの物語 謝英俊
・謝英俊とその建築
謝英俊 略年表
現代における建築、そして建築家とは
謝英俊のスタンス 「自分の家は自分で建てる」
謝英俊のアプローチ
「協働セルフビルド」が内包するもの
「オープンシステム」と「シンプル構法」
謝英俊の悲喜こもごも
民族誌的な参与観察の記録
・実践の記録
・あとがき 矛盾とバランス
・推薦文
謝英俊、霧深い山道を独り歩む/阮慶岳
是諸衆等 久遠劫来/陳界仁
・解説
謝英俊という建築家を、私たちが知るべき必然性/市川紘司
著者:廖惟宇、串山大
出版社:みすず書房
サイズ:四六
ページ数:320
発行年:2020.01