フランク・ロイド・ライト 建築は自然への捧げ物
日本の美に魅せられた、現代建築の巨匠、その光と影。
伝統にとらわれず、自由な発想で次々と新しい建築を生み出したフランク・ロイド・ライト。その美学、建築哲学には、浮世絵をはじめとする日本文化が大きく影響していた。作品に込められた「物語」を辿りながら、建築の限界に挑んだ奇才の源泉を描きだす。
■目次
・はじめに
日本の美術/日本人の自然観/空間の意味/アメリカの家
・ライト家略系図
・関係地図
・ライトの来日と帝国ホテルに関する年表
・凡例
・第一章 幼少年時代
1 ライトの家系/2 息子を建築家に/3 建築の勉強
・第二章 シカゴ時代
1 シルスビー事務所/2 サリヴァン事務所/3 日本の美術品/4 アーツ・アンド・クラフツ運動/5 日本への関心
・第三章 第一の黄金時代
1 プレイーリーハウスの誕生/2 日本への旅/3 ユニティテンプル/4 富豪からの注文
・第四章 試練の時代
1 ヨーロッパへの旅立ち/2 アメリカへの帰国
・第五章 帝国ホテル
1 ホテル受注まで/2 日本への捧げ物/3 ホテルの建設に関わった人々/4 ホテルの評価/5 降り掛かる災難/6 帝国ホテル以外の作品
・第六章 失意の時代
1 カリフォルニアへ/2 タリアセン帰還/3 タリアセンからの追放/4 国際様式の登場
・第七章 第二の黄金時代
1 落水荘/2 ジョンソン・ワックス本社ビル/3 ユーソニアンハウス/4 プライスタワー/5 グッゲンハイム美術館
・終章 ライト建築と日本
1 日本の美学/2 建築の創作/3 ライトと自然
・参考文献
・おわりに
・フランク・ロイド・ライト略年譜
・人名・事項・建築物索引
著者:大久保美晴
出版社:ミネルヴァ書房
サイズ:四六
ページ数:268
発行年:2008.09
