
都市とモビリティーズ
都市というものは人々が集まることに出自するが、グローバル化、そしてその変容が進みヒト・モノ・コトの移動(モビリティーズ)のあり方が激変する今日、都市を捉える社会学の理論にも刷新が求められている。本書は、蓄積されてきた先行研究を丁寧に検証したうえで、階級構造、コミュニティ、政治、文化との関わりから新時代に向けた理論の構築を試みる。最前線で活躍する研究者が結集し、日本の都市社会学の到達点とその先を展望する一冊。はしがき
第1章 「未知の未知」に挑む都市社会学 くれ惑う都市的世界から 吉原直樹
第2章 格差と都市空間の社会学 現代日本における階級構造の変容と大都市分極化 橋本健二
第3章 都市社会学のコミュニティ論 その論理と現代的課題 中筋直哉
第4章 グローバル都市研究から大都市の国家リスケーリング研究へ 批判的都市研究による
第5章 都市と文化の社会学 企業家主義的都市論から文化生産論へ 笹島秀晃
著者:吉原直樹代表編者
出版社:ミネルヴァ書房
サイズ:A5
ページ数:264
発行年:2023.09