建築学入門シリーズ 近代建築史
欧米編、日本編の2部構成で近代における代表的な建築物を紹介し、近代の建築の歴史を理解するための基本的な見方を丁寧に解説している。多数の写真をのせて視覚的にも理解できるように構成したテキスト。
■目次
第1部 欧米編
・第1章 「近代」という時代
啓蒙思想の影響/都市問題/「国民国家」という枠組み
・第2章 時代の変化と建築表現
ビルディングタイプの多様化/「新しさ」という価値 アール・ヌーヴォー
構造技術とデザイン シカゴ派
・第3章 都市計画の提案
ユートピアンの提案/パリ改造計画/田園都市/アメリカの都市/工業都市計画案
・第4章 「機械」の美学
ドイツ工作連盟/テクノロジーとデザイン/バウハウス/ル・コルビュジェ/CIAM
インターナショナル・スタイル/アール・デコ
・第5章 「自然」をモデルにする建築
表現主義/有機的建築
・第6章 「伝統」のデザイン
「伝統」という新しいテーマ/イデオロギーの表現 国家を飾るデザイン
・第7章 技術の発展と表現
高層ビルの建設/技術の発展とデザイン/戦後のル・コルビュジェ/「反建築」
戦後の都市計画
・第8章 相対主義的思考
ニュー・ブルータリズム/空間の差異化/地域性及び多様性への関心/ポスト・モダニズム
・第9章 建築のあり方への関心
レム・コールハース/「建築」の概念の拡散と「構成」への関心
「have-toの建築」から「can-beの建築」へ
第2部 日本編
・第10章 富国強兵・殖産興業
西洋建築の導入/1居留地/銀座レンガ街計画/工学大学校とコンドル
・第11章 歴史主義の展開と近代技術導入
コンドルの弟子たち/鉄・ガラス・セメント・コンクリート/近代都市への改造
・第12章 伝統への関心 国民国家の要請
日本独自の表現を求める動き 明治宮殿の建設/帝国議会議事堂建設計画
明治神宮の造営/「和」と「洋」の併存
・第13章 近代主義の影響
新様式を求める動き/関東大震災復興事業/近代建築の導入/合目的性重視と威厳の表現
・第14章 近代主義の展開
戦災復興/近代建築の探求/技術の表現/マンションの増加/開発至上主義への疑問
・第15章 近代主義への懐疑
ポスト・モダニズムの影響/「建築」という概念の拡散
著者:谷口汎邦監、藤岡洋保
出版社:森北出版
サイズ:A5
ページ数:176
発行年:2011.03
