世界の蒐集 アジアをめぐる博物館・博覧会・海外旅行
博物館・博覧会・海外旅行という場で、アジア、特に日本を対象に、どのように他国や自国の文物を蒐集・分類・展示し、捉えたかをテーマにした論文集。国際シンポジウム「見せるアジア、見られるアジア――近代国家と博覧会・博物館」の書籍化。学習院大学東洋文化研究所叢書の1冊。
■目次
・はじめに ものから見る世界
・第I部 蒐集
集める、収める、愛でる
日本古代における「博物館」的なもの
蒐集する文化
ヨーロッパと日本における博物学と個人コレクション
・第II部 博物館ともの
海外における日本像の発信
大英博物館を中心として
近代国家と博物館・美術館
大英博物館とナショナル・ギャラリーのコレクションを中心に
引き裂かれた唐昭陵「六駿」
ペンシルヴァニア大学博物館アーカイブズ資料から
清室財産と清朝復辟
奉天故宮博物館の閉鎖をめぐって
・第III部 博覧会という舞台
博覧会の拘束、日本という問題
一九三一年パリ国際植民地博覧会
・第IV部 世界を旅する
近代西洋人が見た西安城の景観
英文文献に基づく一考察
イザベラ・バードの日本・朝鮮・中国紀行
満洲を旅した学生たち
旧制学習院の満洲修学旅行を事例として
著者:福井憲彦
出版社:山川出版社
サイズ:A5
ページ数:360
発行年:2014.02
