ホーム 明治の皇室建築 国家が求めた「和風」像

明治の皇室建築 国家が求めた「和風」像

セール価格 1,870円(税込)

維新後いち早く断髪・洋装し、「洋風」化の手本とされた天皇や皇族。しかし明治天皇は「和風」建築でありながら内部は「洋風」の宮殿に住み、東宮には「和風」装飾が隠された御所が造営された。皇室の建築が表現しようとしたものは何か。巡幸先の行在所、別荘である御用邸などの様式も具体的に紹介しつつ、明治国家が求めた「和風」空間を探る。

■目次

・「和風」と「洋風」 プロローグ

明治天皇の地方巡幸/明治天皇と「和風」「洋風」/嘉仁親王の地方巡啓/行在所が担うもの

・明治宮殿 「和風」の創造

皇居造営計画/近代皇居の機能と空間/「和風」のリバイバルモチーフ/明治宮殿から貴賓室へ

・東宮御所 隠された「和風」装飾

東宮御所の造営計画/東宮の空間・東宮妃の空間/東宮・東宮妃の想定生活像/隠された「和風」装飾/対称の平面・非対称の意匠

・御用邸 「和風」の嗜好

御用邸の誕生/皇族たちの別邸生活/近世の嗜好を継承する

・皇族本邸 「洋風」推進から「和風」回帰へ

東京遷都と皇族本邸/「洋風」推進から「和風」回帰へ

・「和風」の誕生 エピローグ

・あとがき

・参考文献

著者:小沢朝江

出版社:吉川弘文館

サイズ:190×130

ページ数:228

発行年:2008.11