江戸の政権交代と武家屋敷
江戸城下町に形成された武家屋敷は、政権交代と幕臣の出世や没落により、千変万化する動的な空間だった。家光・綱吉・吉宗ら将軍の代替わりと、それに伴う大名・旗本・御家人たちの人生の浮き沈み、そして拝領屋敷の変転のドラマを描き出す。江戸をはじめ駿府・甲府・和歌山などの武家地を探り、江戸の政権交代を都市空間のあり方から捉え直す。
■目次
・拝領の時代 プロローグ
・生まれながらには
・途上としての江戸
・慶長十三年ごろの江戸中心部
・駿府は「首都」か
・家康の総仕上げ
・犬公方前夜
・「甲府藩」の記憶
・吉宗東征
・山流しの果て
・拝領の終わり エピローグ
著者:岩本馨
出版社:吉川弘文館
サイズ:B6
ページ数:226
発行年:2012.02
