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軍隊を誘致せよ 陸海軍と都市形成

セール価格 1,980円(税込)

日清・日露戦争後の軍拡期、全国で軍隊の誘致運動が起こった。それは兵営の消費活動による地元経済の活性化を狙い、敷地の献納合戦にまで過熱していく。水道・鉄道などの都市インフラ整備、営門前の商店街、遊廓設置の実態などから、軍隊と都市との共存関係を歴史的に解明。住民が軍隊との関わりを保ちつつ都市の形成と振興をめざした姿を見つめ直す。

■目次

・近代都市の中の軍隊―プロローグ

・城跡と陸軍

 旧城郭に置かれた軍隊/五つの師団と名城

・日清戦後の軍備拡張

 参謀本部の軍拡構想/陸軍の配備と敷地

・過熱する誘致運動

 誘致運動のはじまり/土地買収をめぐる紛議

・日露戦後の兵営誘致運動

 なおも続く誘致の動き/強硬な陸軍の姿勢

・陸海軍と鉄道ネットワーク

 日清戦争と鉄道網/日露戦後の軍拡と鉄道

・軍隊の立地と水道・「給養」

 軍港・軍都の水道整備/水道敷設の契機/軍隊と地域経済

・軍隊と遊廓

 新設される遊廓/遊廓をめぐる反対運動

・軍都のその後―エピローグ

著者:松下孝昭

出版社:吉川弘文館

サイズ:四六

ページ数:275

発行年:2013.11