平城京の住宅事情 貴族はどこに住んだのか
豪華絢爛な大極殿や朱雀門が立ち並ぶ平城京。役所で一万人以上が働く都では、どんな人がどこに住んでいたのか。長屋王や舎人親王、藤原氏らの邸宅の発掘成果を駆使し、宅地の規模や構造から相続問題まで、平城京の住宅事情を解き明かす。身分が高いほど宮に近い一等地を与えられたとされる従来の説を見直し、都市の構造から社会の変化まで言及する。
■目次
・平城京の住人 プロローグ
・平城京に家をもつ人々
(長屋王邸跡の発掘調査成果が語るもの/平城京に住んだ人々
舎人親王の邸宅)/平城京の宅地は相続されたのか
(奈良時代の遺産相続/遺産相続四題/藤原氏の邸宅)
発掘された平城京の宅地(宅地の規模/宅地の構造
平城京の造営と河川整備)/平城京の宅地と居住者を考える
(平城京の宅地を理解するための仮説/宮殿建設用地と宮周辺の宅地
大伴氏の邸宅/平城京の宅地の実態)
・平城京の宅地が語るもの エピローグ
著者:近江俊秀
出版社:吉川弘文館
サイズ:四六
ページ数:225
発行年:2015.03
