原爆ドーム 物産陳列館から広島平和記念碑へ
近代化の歩みの中で建設された広島県物産陳列館。原爆投下後、何度も存廃が議論されながら、戦後二十余年でようやく永久保存が決議された。平和の「記念」と「祈念」といった理念のゆらぎ、保存工事を経て、被爆の証人・核廃絶希求の象徴として世界遺産に登録されるまでの歴史を追い、原爆ドームとは何かをその前史とともに捉え直す。
■目次
・原爆ドームとはなにか-プロローグ
・広島県物産陳列館から「原爆ドーム」へ
(博物館・物産陳列所・商品陳列所、広島県物産陳列館の誕生から戦争の時代へ)
・広島平和記念公園(広島の戦災と復興都市計画、原爆遺物に対する認識)
・原爆ドーム保存の過程
(「原爆」と「平和」、「核兵器開発」と「原子力の平和利用」
都市の復興と「原爆ドーム」保存運動)
・世界遺産への道のり
(ユネスコ世界遺産条約と日本、世界遺産リスト記載に向けて)
・未完の広島-エピローグ
著者:
出版社:吉川弘文館
サイズ:四六
ページ数:227
発行年:2016.08
