
古建築を復元する 過去と現在の架け橋
竪穴建物や高床倉庫、寺院など、各地の遺跡の復元建物により、私たちは当時の姿を具体的に思い描くことができる。だが、その復元がどのように行われているかを知る人は少ない。発掘遺構や遺物、現存する古代建築、絵画資料など、あらゆるピースを組み合わせることで完成する復元の世界とはいかなるものか。その裏側を垣間見て、知られざる魅力に迫る。
■目次
・復元の世界へのいざない―プロローグ
・古建築を知る
古建築の基本構造/建築各部の構造/さまざまな建築形式と平面
・建物の痕跡を見る
建物のさまざまな基礎構造/建物に付随する発掘遺構/出土遺物
・発掘遺構と建物をつなぐ
復元のフロー/復元をサポートする資料/発掘遺構から復元建物へ
・復元の裏側をのぞく
宮殿を復元する―平城宮第一次大極殿・朱雀門
寺院を復元する―四天王寺/集落を復元する―登呂遺跡
・復元建物の楽しみ方とこれから―エピローグ
著者:海野聡
出版社:吉川弘文館
サイズ:四六
ページ数:260
発行年:2017.02