
建物が語る日本の歴史
建築物は歴史を語る証人である。国家プロジェクトとして建設された東大寺大仏殿・平等院鳳凰堂・安土城・鹿鳴館…。これらの有名建築をはじめ、縄文の原始住居から明治の西洋建築まで、各時代の建物から日本の歴史を紐解く。大工道具や修理、移築など建築にまつわるコラムも多数収め、社会との関わりから建物を考える、新しい日本建築史入門。
■目次
・はじめに 歴史のなかの建築
・集落の形成と農耕
よもやま話1 大工さんの秘密道具
・王権と巨大建造物
よもやま話2 建物の出生証明書
・仏教公伝と寺院建立
よもやま話3 薬師寺東塔移建・非移建の一〇〇年論争の開幕
・律令と都城の形成
よもやま話4 薬師寺東塔移建・非移建の一〇〇年論争の決着
・建築の国風化
よもやま話5 巨大建築の背比べ
・南都復興と新時代の幕開け
よもやま話6 修理は後回し
・戦乱による破壊と桃山の栄華
よもやま話7 勝手が違う
・近世の太平と火事
よもやま話8 巨木を探し求めて
・民衆文化の盛隆
よもやま話9 建物の引っ越し
・近代日本の黎明
よもやま話10 修理のための方便
・おわりに 建築の意味と歴史
・図版出典一覧
著者:海野聡
出版社:吉川弘文館
サイズ:A5
ページ数:336
発行年:2018.07