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日本建築を作った職人たち 寺社・内裏の技術伝承

セール価格 2,640円(税込)

木造の古建築を手がけた「木工(こだくみ)」と呼ばれる職人たち。古来、彼らは伝統技術をいかに保持し、今日まで発展させてきたのか。律令政府から中世寺社、江戸幕府に至る造営組織の変遷を追究。東寺・高野山・伊勢神宮などで活動した木工の実態を、系図などをもとに解き明かし、中世から続く内裏の大工・木子(きこ)氏や、建築様式と木工との関連性にも説き及ぶ。

■目次

はじめに

I 造営組織の歴史(古代の造営組織〈律令制以前、律令制以後、律令制の弛緩〉

 中世の造営組織〈主な寺社における工事管理組織、木工の組織、中世における行政組織〉

 近世の造営組織〈江戸幕府、建築技術書〉

II 木工の系譜(東寺〈木工の系譜(十六世紀まで)、木工の系譜(近世)〉

 高野山〈木工の系譜(十一世紀末から十五世紀:院政期から応仁の乱)

 木工の系譜(十六世紀から十九世紀:応仁の乱後から江戸幕末)〉

 伊勢神宮〈藤井氏について―中世を中心に、櫟氏について、近世の式年遷宮、大工職の補任状と補任料〉

 北野天満宮〈木工の系譜―十五世紀後期~十六世紀後期の大工職撤廃令まで

 木工の系譜―大工職撤廃令後~十八世紀初期/大工職について〉、木子氏について〈禁裏御大工四職について/室町時代後期から江戸時代初期/江戸時代中・後期/幕末から明治―喜古整形

終章 建築様式と木工との関連性

著者:浜島一成

出版社:吉川弘文館

サイズ:四六

ページ数:216

発行年:2022.04