仏塔伝来 東アジアにひろがる古代寺院
仏塔はなぜ天に聳(そび)えるのか。釈迦の遺骨、仏舎利を安置するためインドで発祥した土饅頭形のストゥーパは、中国に伝来すると楼閣式となり、高層化していく。朝鮮半島を経て伝えられた木造仏塔は、いかなる思想のもと日本で受け入れられたのか。出土遺物と史料から、東アジアの歴史的空間の中で移り変わる仏塔の姿と、変わらぬ仏塔への信仰を描く。
■目次
・塔のある風景―プロローグ
・塔はなぜ高いのか
仏塔とは何か
仏教と仏塔の中国伝来
楼閣式仏塔の誕生
・仏舎利伝来
インド仏塔の舎利埋納
中国に伝来した仏舎利
舎利はどのように埋められたか
・巨塔の世紀
塔が林立する雲岡石窟の景観
北魏孝文帝と馮太后の寺塔建立
北魏洛陽永寧寺の九重塔
・仏塔伝来の道
江南の仏教寺院
南朝から百済へ
高句麗と渤海
新羅寺院の展開
・日本古代寺院の源流をさぐる
朝鮮半島から日本へ
法隆寺五重塔の源流をもとめて
伽藍配置の謎をさぐる
・東アジア仏塔の構造と思想―エピローグ
あとがき
参考文献
著者:向井佑介
出版社:吉川弘文館
サイズ:四六
ページ数:288
発行年:2026.04
