
ディテール 186 ディテールがつくる「住宅の時間」
時刻、季節、歳月、また何気ない日常の一瞬で住宅は姿を変える。古び、性能的な衰えに対峙すること、逆に流れを味方につけ、住宅の魅力としていくこと。そのために建築家はおおらかさと緊張感をもった、程よい細部を考え続けている。本特集は、そのような「時間」をテーマにした建築家5人の思考を図面を通して探っていく。
■特集 ディテールがつくる「住宅の時間」
・木漏れ日の中に溶け込む静かな佇まい
離山の家 渡辺明設計事務所
・楓林とともに時を重ねる列柱廊のある家
楓林の家 横内敏人建築設計事務所
・緑の中で刻む場のリズム
玉川上水の家 堀部安嗣建築設計事務所
・反射の光で変化する空間の質
工具屋さんの家 服部信康建築設計事務所
・四季を感じ、自然と共存してゆく終の住処
木竈 川口通正建築研究所
■今日のディテール
・千鳥格子が生み出す「家具と建築の境界線」
ジーシー・プロソミュージアム・リサーチセンター 隈研吾建築都市設計事務所
・中断面流通材による下側湾曲張弦梁構法
とれたて産直館印西店 杉本洋文+計画・環境建築
・端正な表情をもつ実験装置
竹中技術研究所・耐火実験棟 竹中工務店
・存在を消した給排気口と光の外部階段
JR尼崎駅北NKビル 竹中工務店
・腹蔵日射制御システムをもつファサード
ベターリビングつくば建築試験研究センター試験研究本館 小玉祐一郎+エステック計画研究所
・空のイメージをプラザに映すアルミの万華鏡
東京造形大学CSPLAZA 安田アトリエ
・テラコッタルーバーによる深みのあるホテルファサード
興和渋谷オルガン坂ビル 日本設計(外装)
・既成ユニットサッシュで構成されたガラスファサード
ニッセイ溜池山王ビル KAJIMA DESIGN
■連載
ディテール徹底究明 第七回 暖炉と薪ストーブ
著者:
出版社:彰国社
サイズ:A4
ページ数:129
発行年:2010.10