
ディテール 195 これからの、ニッポンの、ディテール力。
■今日のディテール
・機能を組み込みながらつくり上げた消去のディテール
鈴木大拙館 谷口建築設計研究所/谷口吉生
・鉄骨造による現代和風の庇と開口部
Water/Cherry 隈研吾建築都市設計事務所
・押出し成形板のグリッド・ルーバー
Gridie(街道沿いの集合住宅) 若松均建築設計事務所+タカギプランニングオフィス
・プレキャスト板竪横ルーバーのさわやかなコンプレックス超高層
三田ベルジュビル 竹中工務店
・中庭に陽光を導く光反射外壁
青山学院大学17号館 日建設計
・スケールと素材を変化させた3態の市松格子による異化と調和
八事交番、八事山興正寺参拝者駐車場 三菱地所設計
・サイコロを積み上げたように見える壁
東京慈恵医科大学葛飾医療センター 竹中工務店
・セラミックブロックのレイヤーデザイン
茶屋町ガーデンビル 大谷弘明+川東隆+津田文/日建設計
・ハイブリッド外装+輻射空調システム
清水建設本社 清水建設一級建築士事務所
■特集 彰国社創業80周年特別企画
これからの、ニッポンの、ディテール力。
時代によって建築の担う役割が変わるように、ディテールの役割も変わっていく。本特集では、変わるものと変わらないものを考察しながら、ディテールのもつ意味を探り、設計プロセスや全体構成だけでなく、ディテールを大切に設計することで生まれる建築の可能性と、ディテール設計の現代的な役割について問い直したい。
・chapter1 座談会 ディテールの主題とは何かを考える
西沢大良×倉方俊輔×藤原徹平
・chapter2 私の心を動かしたディテール
崇高な合理主義から、実務家としての美学へ 山梨知彦
場所そのものを映す建築へ 塚本由晴
取るに足りないと考えがちなところにこそ真理はあり、それに価値がある。 長坂常
なるべく普通だけでど少し違うもの 五十嵐淳
解像度を変えても同じ振舞いをする建築 武井誠
・chapter3 私の心を動かしたディテール アンケート
・chapter4 エレメントから読み直す6人の建築家
村野藤吾:批評としての階段
旧千代田生命相互会社本社ビルの階段をめぐって 笠原一人
前川國男:打込みタイルとプレキャスト・コンクリート
「京都会館」と「紀伊國屋ビルディング」という転換点 松隈洋
大江宏:ディテールによる矛盾の様式化 倉方俊輔
丹下健三:二つの屋根の系 豊川斎赫
林昌二:軒と構え 門脇構造
菊竹清訓:即物的装飾
菊竹ディテールの70年代 吉村靖孝
著者:
出版社:彰国社
サイズ:A4
ページ数:129
発行年:2012.12