
東京人 2022年01月号 多摩ニュータウン
特集「進化しつづける多摩ニュータウン」 まち誕生から半世紀!
高度経済成長期、都市部の深刻な住宅難にともない、大量の住宅を供給するために全国各地につくられた「ニュータウン」。なかでも多摩ニュータウンは、約3000ヘクタール、総人口20万人超という日本最大級のスケールでその規模を広げていきました。
創意工夫されたランドスケープ、バラエティ豊かな住棟・・。「団地」という言葉から想起される画一的なイメージとは全く異なる独創的な風景がそこにはあり、さらに今、次世代の住人たちによって、まちは更なる進化を果たそうとしています。この比類のない「ニュータウン」の成り立ちと今を、50年の視座で見つめてみました。
■目次
・扉
・地形・造成・ランドスケープ・間取りから読み解く
設計思想と設計手法
篠沢健太、吉永健一
・多摩ニュータウンが捉えにくい?
・丘に新しいまちをつくる
・自然と応答しながら形づくられた基本構造
諏訪・永山/貝取・豊ヶ丘/落合・鶴牧/別所・堀之内
・自然地形案
計画思想として、また設計手法として
・巧みに地形を活用する斜面住棟
グリーンヒル貝取/ホームタウン豊ヶ丘/ヒルサイドテラス豊ヶ丘
・タウンハウスとその時代
・団地からタウンハウスへ
タウンハウス諏訪/タウンハウス永山/タウンハウス落合・鶴牧
・多摩ニュータウンは「発見される」のを待っている
・[座談会]
成熟したニュータウンがめざすまち
阿部裕行、瀧口寿彦、三浦展
・諏訪・永山の谷戸地形を歩く
・丘陵の尾根を越える古街道と「多摩よこやまの道」
・多摩丘陵の12古街道を歩く
・土木散歩 個性豊かな構造物たち
・URグループのまちづくり
人が集い、安心して暮らせるまちであり続けるために
・多摩を盛り上げる立役者たち
・ここは日本のグリニッジビレッジ!?
アーティストたちが集うまち
・僕らがつくる令和のニュータウン 文・吉田千春
・再生の理想形 東京建物
Brillia多摩ニュータウンのその先へ
・多摩ニュータウン開発年表
著者:
出版社:都市出版
サイズ:B5
ページ数:154
発行年:2021.12