
庭 NIWA(246) 2022 春 店舗の庭
多くの人たちが集まる商業空間に「緑」が求められ、緑地帯が設けられたり、屋上緑化、壁面緑化、インドアグリーンなど植栽が施される緑化がブームとなっている。
そのように「緑」を配することからさらに一歩踏み込んで、「庭」を作庭するケースも見られる。特に扱う商品が上質であったり、提供する料理にこだわりがあったりする店舗ほど、庭・建築・インテリアが調和し、店舗の世界観を来店客に印象付けている。それらは伝統的な技術・手法を用いながらも、現代的な感性にも響く空間となっている。
■庭から緑へ 店舗の庭
・古代の環状列石が現れた庭
小田垣商店
造園設計=杉本博司/新素材研究所
・京町家の坪庭に描く無作為の中の作為
となりの村田
造園設計・施工=曽根造園
・クライアントに聞く
京都らしさと自然が共存 世界中の人たちを招く店と庭
村田 森、村田扶佐子/となりの村田
・滋賀の自然を料亭の庭に 若女将によるリノベーション
魚万楼
造園設計・施工=LANDSCAPE NIWATAN
・蕎麦と菓子、過去と現在をつなぐ庭
本家尾張屋・本家尾張屋 菓子処
造園設計・施工=西海園芸
・対談
庭が醸し出す空気感が時をつなぐ
山口陽介/西海園芸副社長×稲岡亜里子/本家尾張屋代表取締役
・都市空間で新たなアウトドアフィールドを提示する
UPI京都
造園設計・施工=西海園芸
・室内で循環する環境がつくるリアルな森
UPI表参道
造園設計・施工=西海園芸
・座談会
「自然とは何か」を模索し続ける実験的空間
山口陽介/西海園芸副社長
山﨑智貴+ハビエール・ビヤール・ルイズ/ハプンスタンス・コレクティブ共同代表
大社善信/アンプラージュインターナショナル
・NIWA SPECIAL REPORT
古民家再生と作庭で描く那古野・四間道の情景
名古屋市西区
・biquette 四間道店/那古野茶房 花千花
旬魚 すし和/HOTEL和紡
造園設計・施工=四季庭 仲本造園
・対談
食文化・伝統・観光を軸に那古野をブランディングする
仲本昌敏/四季庭 仲本造園代表×伊藤維雄/不動産工房代表取締役
・NIWA SPECIAL REPORT
町家を今に生かす奈良町の庭
・奈良県奈良市
奈良町宿 紀寺の家
造園設計・施工=古川三盛
庭園管理=大岸禄弥造園所
・木屋/西村邸/cizima
造園設計・施工=土屋作庭所
・寄稿
ノコギリとハサミの妙技 文=古川三盛
著者:
出版社:建築資料研究社
サイズ:A4
ページ数:118
発行年:2022.01