新・木質構造建築読本 ティンバーエンジニアリングの実践と展開
本書では、木材と木質構造のエンジニアリング的知識の理解に向けて、在来構法、木質プレハブ構法、枠組壁工法、丸太組構法等を包含する「木質構造」の基本を説くとともに、木造建築、木質材料、木材資源をめぐる考え方や近来の技術的進歩、法令、規準、規格の改正・改定等に対応して、最新の研究成果と情報を収録。
■目次
・1章 木質構造による建築の分類
木造建築の分類とその歴史/在来軸組構法/枠組壁工法/木質接着パネル構法
大断面集成材建築から大断面木造建築へ/丸太組構法/その他の構造・構法
制振構法と免震構法
・2章 木質構造用材料
木質系材料/無機系ボード/構造用組立て部材/接着剤
・3章 木質構造の接合部
接合部の特徴/ボルト接合/ドリフトピン接合/ラグスクリュー接合
くぎ接合/木ねじ接合/メタルプレートコネクター接合/住宅用接合金物
和風の継手と仕口
・4章 木質構造の構造計算体系
法令の適用範囲と構造計算/在来軸組構法および集成材など建築物
枠組壁工法/木質プレハブ工法/丸太組構法併用構造/木造校舎
その他の構造計算ルート
・5章 地震被害と復旧
最近地震の被害例とその原因/被害建物の復旧と既存建物の耐震化対策
実大振動実験などからみた木質構造の特性
・6章 耐火性
大断面木材の耐火性/大規模木造建築物の防火設計の技術的基準
木質系耐火構造と木造耐火建築物
・7章 構造試験・評価法
構造試験の目的/構造試験の考え方/評価方法の考え方
さまざまな試験・評価法
・8章 耐久性
木質構造の劣化現象とその要因/木質構造の耐久性に影響を与える要因
統計から見た耐用年数について /耐用年数と耐久設計
耐久性を向上させるための工夫/維持管理の重要性
・9章 省エネルギー性
エネルギー消費の現状/住宅のための省エネルギー手法
・10章 居住性
木材の視覚特性/木質住宅の音響特性/木材の熱的特性と快適性
断熱・気密/室内空気室・建材からの化学物質放散
・11章 地球環境とCO2吸収
木材利用促進政策を牽引する地球温暖化/木材の利用と再資源化
伐採木材製品評価の経緯と現状
著者:木質構造研究会
出版社:井上書院
サイズ:B5
ページ数:277
発行年:2012.06
