フローの住宅・ストックの住宅 日本・アメリカ・オランダ住宅比較論
住宅を取得することで資産を増やす欧米と、逆に失う日本、住宅に対する考え方、不動産取引の仕組み、住宅政策の違いなどを比較することから、スクラップ・アンド・ビルドによるものづくりを目的とした日本のフローの住宅政策の間違いを明らかにし、欧米のストックの住宅実現への方途を提言する。
■目次
・序―日本・アメリカ・オランダの住宅比較の視点
(1)中世からの歴史文化のストックの上に造られたオランダの住宅
(2)西欧に匹敵するストックを造りあげたアメリカの住宅
(3)「和魂洋才」の下で造られた日本の住宅
(4)戦後半世紀の住宅政策を総括する
・第1章 オランダの住宅―中世以来のストックの上に築かれた住文化
1.オランダの住宅と住宅地開発
2.オランダの現代住宅
3.大学街ライデンの生活と街並み
4.オランダの都市文化
・第2章 アメリカの住宅―西欧の住宅・都市ストックを発展させた住文化
1.「経済合理主義の国」アメリカ
2.アメリカの新築・既存住宅市場
3.セキュリティの闘いの歴史
4.スラムクリアランスからニュー・アーバニズムによる再生
・第3章 日本の住宅―スクラップ・アンド・ビルドからの脱却
1.明治維新から第二次世界大戦までの日本
2.連合軍の占領政策と朝鮮戦争勃発による転換
3.公営住宅制度と減価償却理論
4.住宅産業政策時代の考え方
5.バブル経済崩壊後の住宅・建築・都市
6.日本におけるストックの住宅 荻浦ガーデンサバーブ
著者:戸谷英世
出版社:井上書院
サイズ:四六
ページ数:180
発行年:2015.08
