木造建築の木取りと墨付け
わが国の木造の架構技術がいかに優れていたか、世界文化遺産に登録されている木造建築物の多さからみても明らかである。しかし現在は、木造住宅生産において、木取り、墨付け、手道具による加工といったものを見る機会がほとんどなくなった。本書は、この加工技法の中に封印されてきた大工の知恵を明らかにした貴重な記録であり、先人たちが築きあげてきた自然素材としての木造の扱い、加工と架構の方法の伝え方、学び方の貴重な手掛かりとなる一冊である。
著者:藤澤好一、田處博昭
出版社:井上書院
サイズ:B5
ページ数:150
発行年:2001.11
