装飾と建築 フォンテーヌブローからルーヴシエンヌへ
ロッソ・フィオレンティーノを初めとするイタリア・マニエリスムの旗手たちとその下で腕を磨いたフランスの若き画家たちによって装飾されたフォンテーヌブロー宮の「フランソワ一世のギャラリー」から歩みを始め、「建築はすべての芸術の母」というテオリーに導かれて、晴朗なるランブール館の装飾を通り、ルイ一四世の華麗きわまるヴェルサイユ宮の祝祭と装飾/建築を精査し、ロココ発祥のスービーズ館からフェト・ギャラントのフラゴナール/ヴィアンが飾ったルーブシエンヌのパヴィリオンへ、フランス近世美術の精華を明らかにする。
■目次
まえがき 大野芳材
第1章 フランソワ一世とサラマンダー 田中久美子
第2章 フォンテーヌブロー宮殿の室内装飾 「フランソワ一世のギャラリー」と「舞踏会の間」 加藤耕一
第3章 ランベールの邸館 「ミューズの間」の装飾 栗田秀法
第4章 ヴェルサイユ宮殿の装飾 祝祭から「鏡の間」へ 大野芳材
第5章 ヴェルサイユ宮殿の建築・美術とブルボン王朝の記憶の継承 中島智章
第6章 スービーズ館 マレの貴石、ロココ美術の揺籃の邸館 大野芳材
第7章 ルーヴシエンヌのパヴィリオン 矢野陽子
註
解説 フランス近世の装飾と建築 あとがきにかえて 大野芳材
人名索引
著者:
出版社:ありな書房
サイズ:A5
ページ数:304
発行年:2013.08
