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知能化都市 見えない都市をデザインする

セール価格 2,860円(税込)

現在は都市や建築のあり方も再構築される時期に来ている。巨大なハコモノに依存した都市空間から脱却し、都市を「環境」や「情報」という観点から再構築すること、そして人間の「個別性」や「多様性」に留意した都市サービスを提供することが必要となっているのだ。本書では、このような「知能化都市」の視点から、丸の内、汐留、麻布・六本木、秋葉原、渋谷といった都市を読み解き、さらに著者が深く関与したまちづくりプロジェクトの全貌を明らかにする。

■目次

まえがき

不整合の美

非合理な人間

ポストヒューマン時代の都市

第1章 崩壊する近代都市

・1 地方都市から見た近代都市

・2 変貌する東京

 宴のまち「丸の内」/日陰のまち「汐留」/起伏のまち「麻布・六本木」

 物語のまち「秋葉原」/積木のまち「渋谷」

第2章 虚構化する近代都市 空間から人間へ

・1 「空間」というフィクションの終焉

・2 「人間」というフィクションの誕生

 空間神話の崩壊/劇場化する都市/環境のコントロール/ビット化する人間関係

・3 二重化する都市

 ハードとソフト/ビジブルとインビジブル/サーフェイスとインサイド

第3章 知能化する環境

・1 情報化する人間

 人間関係としての「知縁」/情報媒体としての「ヒト」

・2 融和する環境

 デザインとジェンダー/アナログとデジタル/シビアとルーズ

・3 意思決定する環境

 コンテクスト・アウェアネス/ピア・プロダクション/ターミナルミュージアム

第4章 知能化する都市

・1 不合理な都市「大宮」

・2 健康都市「CURE-OMIYA ver. 1.0」

 沈黙した経済都市/「新生大宮」への課題/「特区制度」による全体構想

 新生大宮構想としての「CURE-OMIYA」/治癒する空間「修復都市」

・3 健康都市「CURE-OMIYA ver. 1.5」

 脳科学と空間デザイン/パーソナルユニット「Z-en」

 ひらめきを呼ぶ「フロー状態」/ストレスに反応する「空間感応システム」

・4 健康都市「CURE-OMIYA ver. 2.0」

 都市再編・再生核拠点整備事業構想/ローカーボンシティ(低炭素都市)

 知能化都市/次世代都市への三条件/ORIENTAL SEEDの施設

著者:関谷浩史

出版社:NTT出版

サイズ:四六

ページ数:270

発行年:2010.07