ホーム 小さい交通が都市を変える

小さい交通が都市を変える

セール価格 3,080円(税込)

買い物難民、交通弱者をなくすために必要なもの。現代社会が直面する、超高齢化、人口減少、環境問題といった問題に対処するためには、高速道路・新幹線・飛行機などの〈大きい交通〉だけでなく、電動カート・自転車タクシーなどの〈小さい交通〉が必要である。現実に、いま「小さい交通」はさまざまな場所で萌芽があらわれている。本書ではさまざまな事例を取り上げ、「小さい交通」の意義と可能性を考える。

■目次

はじめに 小さい流れという視点

・第1章 小さい流れの最前線

 1.小さい乗り物への挑戦(12事例)

  歩行機能を甦らせる足漕ぎ車椅子/プロファンド

  誰でも使える電動車椅子/パルパル

  オシャレな手漕ぎ自転車/ハンドバイク

  炭鉱技術が生きた小型モノレール/スロープカー

  自動車企業の巨人が提示する未来カー/ファン・ヴィーとアイ・ロード ほか

 2.小さい流れへの挑戦(16事例)

  ニッチな需要に小型自動車をカスタマイズ/コムス変奏曲

  小さな交通のための社会に向けて/東京大学須田研究室

  デンマークの生活哲学に触発されて/グラディエ

  住民のもとに出向く市役所/勝浦市移動市役所

  マイペースで回る新しい観光の形/レンタル電動バイク(糸島)

  自動車メーカーと行政がタイアップした小型電気自動車の

  シェアリングシステム/チョイモビ ほか

・第2章 流れの技術が都市の形態を決める

 都市の規模は流れの技術で決まる

 日本中が熱狂した〈大きい交通〉

 熱狂の後

・第3章 新しい価値観の芽生え

 小さい変化

 移動の権利

 身体観

 移動の快楽

 観光

 街に生きる

 小さい経済

・第4章 サイクリング・シティ ―アムステルダムとコペンハーゲンから学ぶこと

 機能分化した自転車道路(コペンハーゲン)

 国土を越えて広がる自転車道路のネットワーク(アムステルダム)

 乗り物に自転車を積載する

 親和的な自転車と建築

 サイクリング・シティの先へ

・第5章 マルチ・モビリティ・シティ(MMC)宣言

著者:大野秀俊、佐藤和貴子、齊藤せつな

出版社:NTT出版

サイズ:A5

ページ数:198

発行年:2015.09