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営繕論 希望の建設・地獄の営繕

セール価格 2,860円(税込)

リノベーションはなぜ困難なのか?

「営繕」とは、もともと「営造」の「営」と「修繕」の「繕」からなる熟語で、千数百年に及ぶ歴史を持つ専門用語であったが、近代社会における建築の工業化において、その意味するところから「建設」が除かれ「修繕」に限定されたうえ、退屈で創造性が欠如したものとして捉えられるようになった。

しかし昨今、リノベーションという言葉に象徴されるように、新築するよりも、古いものを修復・修繕して再利用するという流れが生まれつつある。そこで、「営繕」を単なる修繕から解き放ち、本来の意味での「営繕」に換骨奪胎することで、現代建築の未来は広げることを目指す。

■目次

第1章 希望の建設・地獄の営繕

第2章 ライフデザイン学入門

第3章 量を担った技術を考える

第4章 日本のモダニズム

第5章 瓶と缶からのアナロジー

第6章 オプティミズムとデカダンス

第7章 美と壮麗

第8章 現実としての現代建築

第9章 保全性の現在

第10章 虚構の建設・希望の営繕

著者:内田祥士

出版社:NTT出版

サイズ:四六

ページ数:250

発行年:2017.12