写真集　よみがえる古民家

柳田國男、今和次郎らによる、大正・昭和2つの『民家図集』を完全復刻

写真、間取り図、スケッチ･･････いまはもう見られないこの国の住まい

白茅会編『民家図集』は、柳田國男、今和次郎らにより大正7年に刊行された民家研究の嚆矢。学術的意義が高いにもかかわらず、ほぼ入手不可能で、これまで利用されてこなかった。一方、緑草会編『民家図集』は、柳田、今らが監修し、大塚巧藝社が昭和5年～6年に会員頒布したコロタイプ印刷の写真集。緑草会のそれは、学術研究のみならず、美術的鑑賞に堪えうる精緻なもの。本書はこれを最新技術により忠実に再現。熟達した民俗建築研究者たちの絵解きによって、失われた日本人の暮らしを現代によみがえらせる。美術的鑑賞に堪えうる精緻な写真を最新技術により限りなく忠実に再現。300葉を2色印刷にて原寸収録。300葉には、写真377点、間取り・屋敷平面・スケッチ図等171点を収録。制作過程や監修者の動向を伝える『民家輯報』（全12輯）も収録。『民俗建築大事典』の編者が、今日の民家研究の水準から解説。